ひまわりの約束



「…お前わかってんだろ?

俺がどんな思いで
ここに来たか。

それに
もうあいつが知る俺ではないんだよ。」






「だからって、突き放さなくてもいいだろっ!友達として、仲間として一からやり直しゃいいだろうが!!」






「…やり直すなんて。無理だ。

もうこれ以上しんどい思いはしたくない。」





「…わかったよ。好きにしろ。呆れたわ。お前。他の誰かに葵ちゃん取られても、、、、知らねぇからな。」





そう言い放つと
海人は席を立ち
テラスを出て行こうと
入り口へ歩いていった。






「俺はっ!!


あいつが幸せになることを望んでんだ。

それであいつが幸せになるならそれでいいんだよ。」



俺は思わず立ち上がって
海人に伝えた。


叫ぶように




海人は後ろ姿で言葉を受け取るように

静かに手を振っていた。







〜日向side end〜
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