ひまわりの約束



「ねぇ、葵。今回女子もサッカーって本当?」





「うん。後輩ちゃんたちの人数多いけん、みんな参加できるようにって。」





「うわ。最悪やん。サッカーなんてできんし!」



「真奈は球技苦手やもんね。」


「まぁ、とりあえずゴールにボール蹴り込んじゃえば、なんとかなるんやない?」


この学校はスポーツが苦手って子が
男女ともに多い


だから親睦会的な意味合いが強いっていうか。


普通ならある
サッカーのルールはほぼ無視

唯一、倒したりジャージ引っ張ったり
危険行為とボールの抱え込みだけNGらしいけど。


去年まで女子は3on3だったから

今回が初めてだし
うまく行くのかなって
ちょっと不安だったり…


「ってことはさ、、、、


やってみなきゃ

わからないパターンなのね。」




「えー。またぁ??」

真奈のこえが響き渡る


「ちょっ声高すぎだから。」


あたしは真奈の口を無理やり
閉じさせる



「まっうちの学校らしいけど。

ちょっと不安やない?」




「ねぇー。どうなるんだろう。」




みんな不安と期待が入り混じった
今年のミニスポーツ大会のスタートは


刻刻と迫っていた。

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