ひまわりの約束



ピーっ!!!



体育の先生の笛で
前半終了が告げられた。




「葵ー!すごいやん!2得点なんて。」




「そーだよ!!めっちゃ綺麗やったし!」




みんなに囲まれながら
ベンチに向かう。




「…ふぅ。ちょっと疲れたけどね。楽しかった!」




あたしはベンチに座ると
ペットボトルのスポーツドリンクを
がぶっと飲んだ。



「いや。マジうまかったけん?」



「あたしと希衣ちゃんも。マジでテンション上がっちゃったし。」



凪紗と希衣ちゃんは
ゼッケンを被りながら喋っていた。




「あたしもびっくりやったけど

全部たまたま

蹴ったら入っただけやけん。」



たまたまキーパーとの隙間が空いてたからそこに蹴っただけ。





運で入ったようなもんよ。





「あたしも決めたかったわぁ。」



「真奈だってあたしにいいパスくれたじゃんっ。」


真奈からのパスなかったら
点数は生まれてないかもしんないから。




「そう言われると、なんか照れるなぁ。」




「あっもう。行かんとっ!


んじゃあ行ってくるね!」






「うん。凪紗と希衣ちゃん。


ファイトっ!」





凪紗と希衣ちゃんは
あたしと真奈にガッツポーズを見せると
コートに入っていった。




2人とも…頑張れッ!

とあたしたちも
ガッツポーズで送り出した。





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