ひまわりの約束

「…あっ向こうで海人くんと日向くん。出てんじゃん!」





あたしは真奈はが指差す方向を見た。


…日向だ。


湖南くんと何か喋ってる。



真ん中に立ってるってことは
点取る…かな?



「葵?」


「…っん?」


「日向くんのことガン見しすぎだから。」


少しだけ呆れ顔の真奈



「…っ!?あっいや。幼なじみとして、頑張ってる姿…応援したいし、ね?」




「ふーん。でもさぁ。葵をあんな拒否ってんだよ?それでよく挫けんよね。葵は。」




「うーん。
…なんか諦めきれないっていうかね…。

いつかまた昔みたいに


なれるんじゃないかなって。」




「…昔はそんな仲良かったん?」




「…うんっ。毎日一緒居たし


それが当たり前だった。」





何するにも一緒だったし
思い出はたくさんある



気づいたら隣には
日向が居たんだ。




だからそれが普通だったし
ずっとそうだと思ってたし



一緒に小学校卒業して
一緒の中学通って
卒業して…



もっとたくさん
思い出が増えると思ってた。



けどあの日…

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