ひまわりの約束

「ってか真奈はどうしたんよ。さっきからニヤニヤして。」


そう。さっき遅れてきた真奈は
ずっとニヤニヤ。


「ん?そぉ?」

…そうだわ。


「あっ、もしかして…湖南くんから」


凪紗の鋭いツッコミから
真奈のにやけはエスカレートした。


「そぉなんよー。マジで嬉しくてー。」


「えっ告白されたんっ!?」


「そぉなんよー。あたしOKしちゃったぁ。」


ほっぺたを真っ赤にして
ニヤつく真奈は
なかなか見ないレアもの



「よかったやぁん!やっと真奈に春がっ!」


あたしは真奈の手を握って笑顔を見せた。



「あとは、葵と凪紗かぁ。」


「えっ!?あたし?」

まさかの話の流れにちょっと驚く


まぁあとはあたしと凪紗だけだけどさぁ。



「日向くん、好きなんじゃないの?」



「…っ!まぁ。仲良くはなりたいよ?

昔みたいに。
でも今の日向は冷たい。

何考えてるかわかんないし、、、」




「仲良くはなりたい。

ってやっぱ好きなんじゃん。」


「…っ!!?

恋愛対象やないよ。

昔の輝きはなかし、、、」



…多分ちがう。

あたしが好きなのは
昔の日向だ。






「ミニスポーツ大会ではカッコいい連発してたくせに。」




「あの瞬間だけ。

他は冷たい日向だから。」




そう。
本当にあの瞬間だけだった。




キラキラした笑顔が見れたの


楽しんでる日向を見たのも5年半ぶり


あたしは嬉しかった。




これからも見れたらいいなって

あたしの目の前で…



そう心から思ったんだ…







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