ひまわりの約束









「お待たせーっ。」




あたしたちは
せんだんの木の前で
みんなと合流した。





「遅いってばー!」


「わりわり。」



「…なぁ。もう解散せん?」


急に日向が放った言葉






「えっ?もう?」



美香は校庭の時計を指差して言う


時計の針は
15時半


いつもなら16時半くらいまで
遊ぶんに

日向…
どうしたんかな?


「いやっ夏休みの宿題終わっとらんくて…」




「んもー。また先生に怒られるよ?」



呆れ顔の美香


でもあたしは
なにか違和感を感じた




「わぁりっ。だから解散っ!




またなっ!




あーちゃん。帰るぞっ。」




日向はあたしの手を掴んで
校門に向かう




「えっちょっ!ひなっ!




まっまた明日っねっ!」




あたしは引っ張られながら
転けないように必死でついていく




「「「…うん!バイバイー。」」」



みんなに
ニヤニヤしながら見送られ




あたしたちは
校庭で解散した


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