ひまわりの約束
「…あぁ。悪かったよ。
許可なく話したことは
でも俺はな。
俺が正しいと思うことはするつもりだ。
そして葵ちゃんが
悲しむようなことはしない。
そのためなら日向のホントの話だってする。
お前が話さないんだったら。俺からするべきだと。」
「ふざけんな。あいつには秘密だ。…もうほっとけっつってんだよ。」
俺は怒りの気持ちをぶつけるかのように
煌月に怒鳴った。
「…いい加減、葵ちゃんを突き放すのはやめろ。んじゃなきゃ俺が…」
「勝手にしろ。」
俺はグッと握りこぶしを作ったまま
そうつぶやくと
テラスを後にした。
「…知らねぇからな。葵ちゃん奪われても。」
煌月の声が遠のいていく
いつまでも葵、葵って
うっせぇんだよ。
俺はあいつが
ただ幸せに過ごしてくれたらそれでいい。
その邪魔をするようなガセは
回して欲しくねぇんだよ…
俺は怒りがまだ抜けきれてないまま
教室に戻った。
〜日向side end〜