ひまわりの約束


「葵ー。予算はクレープで何万だっけ。」


あたしに予算の話を振る凪紗
まぁ重要なことだけど…


あたしは机に置きっぱだったプリントを手に取った。



「えーっと1万8000円!
材料、飾り付け諸々いれてだから

かなり余裕ある!」



「んなら、デザートじゃなくて食事系もいける?」



食事系?



「あっ、意外とウケるかもしれんねっ!
さすがぁ。凪紗ぁ。」


希衣ちゃんがさすがぁと
凪紗の腕をツンツンと押す



食事系かぁ。
あたしのアイデアにもなかった


でも何入れんの?
ご飯系ってあんま想像つかんけど…



「サニーレタスにカニカマとかチーズいれたり?いろいろできるよー?」


凪紗は
写真を見せながら
ニンマリ

普段作ってるみたいで
クレープつくりもおてのもん。

焦がすことなく
薄ーく焼けてたし

さすが感が半端ない。


「はぁい。みんな決めるよー。」


実行委員の合図で
みんなが美味しかったクレープを選んでいく


ついでに追加したい案も出していった。




あたしは
やっぱうまかった
抹茶とあんこかなぁ。


あと定番は入れないと…



売り上げランキング1位は取れないしなぁ。



毎年文化祭の1部の模擬店は
総合ランキングと
売り上げランキングが発表されて

各ランキング1位の店には
ご褒美がもらえるんよね。



去年は売り上げランキング1位だった
先輩たちがみんなで焼肉会だったっけ?




総合はベーシックコースのお店だったらしいけど…




今年は絶対うちらが両方とも取りたいんよね。




まぁまずは黒字にさせなきゃだから
この味選びは重要なんやけど



全部で15種類のサンプル


かなり分かれる予感が…




< 69 / 233 >

この作品をシェア

pagetop