ひまわりの約束




〜日向side〜



「…はぁぁ。口が甘ったるい。」


俺は自販機で緑茶を買うと
グイッと飲んだ。



甘いもの苦手じゃないけど

試食であんな種類食べまくったら
さすがにちょっとキツイわ。




でもあいつが提案した
抹茶とあんこの組み合わせ

案外うまかったな。


甘くない生地に
良くあってたし


お菓子作りがうまかった
あいつらしいっちゃあいつらしい。



定番のフルーツとかオレオよりも
俺の中ではうまかったかも。


…んまぁあいつが作ったからとかじゃねぇけどな。



教室に戻ると
賑やかさが増して
みんなで飾り作りが始まっていた。



「おぅ。おかえり日向。お前も手伝えよ。」

煌月に促されて
ペーパーフラワー創りに参加した。


薄い紙を破かないように
めくっていくのが
大変なんだよな。これ。



「なぁ。日向。」

「なんだよ。煌月。」


「俺、この前言ったやん?」


「何がだよ。」


「葵ちゃんが好きだって」


「…!」


俺はビクッとした。


確かそんなこと…
言ってたよな。煌月。


先週金曜の放課後のことだ…








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