ひまわりの約束


あの後すぐに告白したかは
わかんねぇけど

週明けた今日も
2人の様子に変わった感じはないし…





「まだ告ってねぇの?」


「文化祭終わってからにしようかと思ってな。」


「なんでだよ。すぐにこくっ」

「葵ちゃん。文化祭期間はバタバタで忙しそうやろ?今だって生徒会長の仕事しに行ってるし。」


確かに
見渡す限り
あいつの姿はない。

ついでに
生徒会の役員である
真奈ちゃんや凪紗ちゃん、希衣ちゃんの姿もない。


「葵ちゃんは今年、生徒会長、ミスコン、1部の模擬店。たくさん掛け持ちしてんだよ。だからさ、俺の事で邪魔したくねぇし…」


「…そっか。まぁいい結果。聞けるといいな。」


「おう。まぁ。その前に、この文化祭成功させねぇとな。」

「最初で最後の”MIRAPARA祭”だからな。」


これが最初で最後の
全校生徒参加型の
学校行事最大イベントなんだ。



「さぁて。大量にフラワー作んねぇとな。」

「ってかこれ量はんぱねぇし…」


「全部で200個作るんだってよー。吊るす分とくっつける分とー。」



束になったペーパーを1枚1枚めくる作業


なかなか地味だけど
出来上がりはなかなかの綺麗さ



「飾り付けも総合ランキングの点数に入るからな。」


男子が気合い入れて折り紙輪っかの飾りやらペーパーフラワーを作る様が
なんだか異様だけど




まだまだ文化祭期間は始まったばっかり



煌月の告白も含めて

これからどんなふうになるのか
楽しみだ。




〜日向side end〜




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