ひまわりの約束




「エントリーNo.3…Dayコース2年より…」






あたしは去年よりど緊張で
舞台袖にスタンバイする。



だってあたしの名前を読み上げるのが

まさか日向だって…


凪紗も教えてくれなかったから



「…んもー。緊張がやばいってー。」



会場からの拍手と歓声が
盛り上がり具合を物語ってる



それがまたあたしの緊張を
心臓のドキドキを増す原因だ




それを見た森ちゃんが
あたしの後ろから
背中をさすってくれた。



「…葵?大丈夫。
こんな可愛いドレスに
可愛いヘアアレンジ。
メイクもバッチリ可愛いから。
自信持ってみんなな前に出らんばよ!!」


「…うん。わかってる。このために…」


このドレスも準備したんやから。


従姉妹に作ってもらったんだから



「よしっ。頑張れっ!葵!」




「続きまして、ラストです!」


あたしは
暗い舞台袖に1人

深呼吸をする


「エントリーNo.5…Dayコース3年より。前回前々回優勝者。須藤 葵ー!!!」


あたしは日向のコールの後に
1歩ずつ
スポットライトのあたる
明るいステージに向かって
歩き始めた。




心の中は緊張と嬉しさで
いっぱいだったんだ。




…だって

日向が何年ぶりかに



ちゃんと”葵”って
言ってくれたから。




「…今年は初の3連覇を狙います!皆さんの投票よろしくお願いします!」



凪紗のコメント読みの中を歩くと
リハ通り
一番真ん中に立つ。



周りの子は
和服美人やキャピキャピのギャルに
キャバ嬢みたいなお姉様


今年も熾烈な争いが起きそうな予感。



「…では、ミスターコンエントリー者紹介後30分以内に投票券を近くの先生に渡してください!」


「ミスコンエントリー者の皆さん。ありがとうございましたー!」



あたしたちは
会場に一礼すると
舞台袖に戻って来た。










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