ひまわりの約束
あたしはオープンキャンパスの資料や
大学のパンフレットを見ながら
ため息をついた。
「…もう決めなきゃなんに…」
服飾系の大学っては
決めてるんやけど
美術系が大半
あたしは専門学校とか
向いてないから
毎日通えるか不安。
通信にしたのは
それが理由なんだし…
「…はぁ。」
♪〜♪〜♪〜♪〜
うっとり写真を眺めていると
テーブルの携帯の着信音が鳴りだした。
”美香”
ディスプレイには
美香の文字が光る
あたしは急いでとった。
「…っはい!」
「あっ葵?」
「うん。どした?」
「いやぁ。…久々に遊ぼうと思って。今日暇?」
「暇っちゃ暇やけど。今から?」
「うん。なら準備して来ていい?」
「…っわかった。急いで準備します!」
あたしは電話を切ると
急いで迎える準備を始めた。
…美香と遊ぶなんて
中学以来だ。
高校に入ってからは
電車で喋るだけで
なかなかじっくり会うことも
少なくなった。
美香は頭いいし
進学校でも
入る前ついていけるか不安とかいいながらも
ちゃっかりついていけてるし…