ひまわりの約束
……ーーーピーンポーン
そうこうしてるうちに
インターホンが鳴り響いた。
「…っあっ来た来た。…はぁい今開けるー!」
あたしはバタバタと片付けると
部屋を出て玄関に向かった。
「はぁい。おひさ。美香。」
「ごめんね?急にきて。」
「ううん。いいよぉー。
外じゃ暑いけん入ってー。」
「んじゃあお言葉に甘えて
おじゃましまぁす。」
あたしは中に美香を入れると
鍵閉めて2階の部屋に連れて行った。
「わぁ。懐かしいー!」
「そっかぁ。うちの部屋に入るのは小学生以来よね?」
「そそっ。あの頃ここで新体操の練習してたっけー。」
思い出がどんどん蘇ってくる
中学まで新体操をしていたあたしたちは
団体の練習をあたしの部屋でやってたっけ。
振り付けの確認だとか…
「…ってかどうしたん?急に。」
「…ん?まぁ久々に葵と話がしたくてね。」
「…来夢と、なんかあったん?」
あたしの言葉に
グラスのお茶を一口飲むと
一息ついて
話し始めた。
「…ケンカしたわけじゃなかよ?
でもね、不安なんよね。」
「…?」
美香と来夢は
中学から付き合ってるから
もうすぐ4年とかになるのかな?
高校が分かれた今でも
よく一緒に駅から帰る姿見かけたし
仲良しだと思ってたけど…