ひまわりの約束
「美香。来夢は、なんて言ってるの?」
「…っ離れても、、あたしと別れる気は無い…って。」
美香の瞳には光るものが…
「んなら。信じようよ。美香。」
あたしは隣に座ると
背中をさするようにして
俯く美香を励ます。
「…っ」
来夢はあたしに
美香の話しかしてこない。
いっつもノロケんなって
あたしが言うくらい。
電話で聞く限りじゃ
来夢は美香にデレデレ。
あの頃と変わってない。
「大学の4年ってさ。短いようで長いと思うんよ。九州と東京なんてなかなか…」
「大学入ればさ。美香もバイトできるし、少しずつでも貯金すれば東京にだって会いに行ける。」
「…っ」
「大丈夫。たとえそれぞれ
大学で新しい仲間ができても
物理的な距離は離れても…
心は繋がってるはず。
幼馴染のあたしが保証します!」
あたしは断言すると
美香に
にっこり笑顔を見せた。
「…葵」
「美香?来夢は浮気するような奴じゃないの。美香が一番わかってるやろ?…ならさ。遠距離を楽しむくらいの気持ちで居なきゃ。身が持たんよ?」
あたしは2人が羨ましい。
お互いに愛し愛され
支え合ってる
この関係
あたしにもいつかそんな…