Je te aime ~愛しき人よ永遠に~
前章~永遠の始まり~
あの人から手紙が届いた。
手紙にはたった一言。
【君を今でも愛している。】
私はその手紙を胸に抱いて静かに蒼白く光る月を眺めた。
あの人からの最初で最期の手紙。
『私も愛している。初めて会ったときから、今も変わらず…。』
涙がポツリと手紙に落ちた。
貴方が亡くなったと知らせの手紙と一緒に送られてきた愛の手紙を抱いて、初めて貴方に出逢った日を昨日の出来事のように思い出していた。
若かりしあの頃の二人を昨日の出来事のように………。