Je te aime ~愛しき人よ永遠に~
先生からの知らせを放送し終わって、そのまま放送室の隣が私の部活の部屋になっていたので、隣へ続くドアを開けてコンポで音楽を聴いてると、同じ部員たちが入ってきた。
『ねぇ!今日の曲凄く良かった!もしかしてある?』
私はUSBを相手にポーンと投げた。相手は上手く受け止め喜んだ。
『ヤッター!ありがとう!又宜しく♪』
私はニコリと笑って窓を見た。
部員たちはガヤガヤ外に出ていった。
昼時間は私が部室では一人で過ごすのを
邪魔しない暗黙のルールがある。
私はぼんやりと外を眺めてた。
私の通う学校は面白い構造で校舎と校庭の間に道路が有るのだ。
放課後になると、女の子達を迎えに来る車で道が塞がる。
1年上の女の子達が一番派手で、迎えに来る車も流行りの車が多い。
昼の時間は道も普通に買い物のおばさんとか、自転車に乗ったおじさんが通っている静かなものだ。
五時間目の予鈴が鳴った。
私は部室から出て鍵をかけてクラスに戻った。
退屈でつまんない授業。
私には貴重な睡眠時間だ。
今日からバイトだ。
何でも初めては緊張するもんだ。
寝ておこう。