Je te aime ～愛しき人よ永遠に～

いつもの様に夕方、私とナーちゃんは河原に座って煙草を吸っていた。
不意にナーちゃんがポツリと言った。


『アタシ、アテイ君としちゃった。』


私はギョッとして持っていた煙草を地面に落としてしまった。


ナーちゃんはそんな私を知ってか知らずか話を続けた。

『何時もの様に夜1人でアテイ君の家でゴロゴロしてたんだよね。
文は来ないし、アテイ君と二人でいたら、しちゃった。初めてだったみたい。彼女とはまだだったみたい。』


突っ込みどころ満載のその言葉に私は必死で自分を抑えてゆっくりと問いかけた。

『なんで文が居るのに出来るの？アテイ君が彼女居るのも知ってるでしょ？』


ナーちゃんは河を眺めながら私の問に答えた。

『アタシさぁ、ダメなんだよねぇ。何か何時の間にかそう言う雰囲気になるとしちゃうんだよね・・・。
友達の彼氏とかあんまり考えないんだよね。』


私はナーちゃんが話している横顔をずっと見つめていた。
ナーちゃんは淋しいとダメになる。
でも、寂しいからと言って絶対しちゃいけない事がある。