Je te aime ~愛しき人よ永遠に~
『アッ!!』
駿が大きな声を出した。

私はビックリして駿を見た。
すると悪戯っぽく言った。
『ごめん。もう終電無いや。』


『!!』
嵌められた!


私はタクシーで帰ると言って、キューを終いに行った、その後をナーちゃんが追い掛けて私に言った。
『ねぇ。タクシーで帰ると凄く高いし、私と一緒だから今夜だけ付き合ってよ。お願い。』


『ナーちゃん。初めから私を騙す為に連れてきたでしょ?!』


ナーちゃんはフッと笑って言った。
『夏樹。見てカッコよくない?アヤの話したら、連れてきて欲しいって言われてさ。』


私は無機質な口調で答えた。
『別に何とも思わない。寧ろ眼中ないんだけど、誰とも付き合うつもりもない。』


ナーちゃんの目が光った。
『まだ、文の事好きなの?』


私は冷たく言い返した。
『言わない。』

ナーちゃんの手が私の腕を掴みその手が強く握り締めた。
『前にも言ったけど。文はアヤには渡さない。』

私は抵抗せず真っ直ぐナーちゃんの目を見て答えた。
『私も言ったよ。文を悲しませるなって。』


ナーちゃんの手から力が抜けて手を話した。
私達は暫く無言で向かい合っていた。


すると夏樹が声をかけてきた。
『俺の家行かないですか?俺、自分の家あるんですよ。』


その声でナーちゃんはニッコリ笑って夏樹に返事をした。
『ありがとう!うん。行くいく!』



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