Je te aime ~愛しき人よ永遠に~
文は夜のうちに帰ってしまった。
こんな事初めてだった。
ナーちゃんを置いて帰ってしまうなんて、そして、ナーちゃんもそれをアッサリ帰すなんて、初めての事だ。
私が一緒だから?
それとも今ちゃんだから?
夜中
今ちゃんも明日仕事が早いからと、先に寝てしまった。
ナーちゃんと2人で話し込んだ。
ナーちゃんが私に言った。
『夏樹がね、アヤの事本気みたいだよ。』
私は素っ気なく答えた。
『知ってるよ。本人から聞いたから。でも、私はあの子にハッキリ言ったし。』
ナーちゃんは不思議そうに私に聞いてきた。
『あんなにカッコイイし、一人暮らしみたいだし、何で?』
私は少しムッとして答えた。
『私はあの子のそういう所が嫌なの。あの子は自分がカッコよくて、それを自覚している。
それは別に構わない。事実あの顔だけで落ちる女なんてわんさか居るだろうからね。
ただね、それをいい事にそれを利用してるのが嫌なの。
今は夏樹の言葉通り女と手を切っても、またあの子は繰り返すだろうね。
私は大勢の中の1人になりたくないし、初めから私の中にあの子は入っていない。』
ナーちゃんはバツが悪そうに私に言ってきた。
『アタシさ、危うくアヤの代わりにさせられそうになっちゃっちゃた。』
私は呆れた目でナーちゃんを見るとナーちゃんは慌てて続けた。
『最後まではやってないから!』
『ねっ。女と手を切るとか言って、そういう事しようとしてるでしょ。しかも、ナーちゃんに。』
苛苛しながら言うと、ナーちゃんは夏樹を庇うように言った。
『夏樹はアタシなんて見てない。アヤが付き合えば違ってくるよ。』
私の中の何かの糸が切れた。
私はナーちゃんに向かって怒りをぶつけた。
『じゃあ、ナーちゃんはどうなのよ。文と付き合っていながら、何をした?
私は言ったよね。文を悲しませるなって。それは、文だけじゃなくて、ナーちゃん自身もフラフラしないで文の傍に大人しく居ろよ。って言う意味でもあったんだよ!』
ナーちゃんは半べそになって言い返した。
『だって、文の気持ち分かんないんだもん。何考えてんのか、アタシの事好きなのか!』
私の怒りは頂点に達した。
抑えていたモノが一気に出てしまった。
『アンタね!文はいい加減な奴じゃない!そんな事も分かんないの?
確かにあまり言葉にしないけど、文を見てれば分かるでしょ!
好きじゃなかったら夜中じゅう当てもなくアンタの行方を捜さないわよ!
馬鹿!!私にまで頼んで。』
ナーちゃんの目から涙が落ちた。
小さな声で私に言った。
『なんでアタシよりアンタの方が文を知ってんのよ。アタシには分かんないわよ。だから淋しかった。』
私はもう止まらなかった。
『アンタの周りの男達はアンタに何をした?
文はアンタにちゃんと仕事して、向き合おうとしてたのに、勝手にフラフラして、その場限りの優しい言葉について行って、文の気持ちを踏みにじったんだからね。挙句に文に全部押し付けたんだ。』
ナーちゃんはただ黙ってヒザを抱えて泣いてた。
私も黙って座っていた。
窓が明るくなってきた。
私達はただ黙って座っていた。
こんな事初めてだった。
ナーちゃんを置いて帰ってしまうなんて、そして、ナーちゃんもそれをアッサリ帰すなんて、初めての事だ。
私が一緒だから?
それとも今ちゃんだから?
夜中
今ちゃんも明日仕事が早いからと、先に寝てしまった。
ナーちゃんと2人で話し込んだ。
ナーちゃんが私に言った。
『夏樹がね、アヤの事本気みたいだよ。』
私は素っ気なく答えた。
『知ってるよ。本人から聞いたから。でも、私はあの子にハッキリ言ったし。』
ナーちゃんは不思議そうに私に聞いてきた。
『あんなにカッコイイし、一人暮らしみたいだし、何で?』
私は少しムッとして答えた。
『私はあの子のそういう所が嫌なの。あの子は自分がカッコよくて、それを自覚している。
それは別に構わない。事実あの顔だけで落ちる女なんてわんさか居るだろうからね。
ただね、それをいい事にそれを利用してるのが嫌なの。
今は夏樹の言葉通り女と手を切っても、またあの子は繰り返すだろうね。
私は大勢の中の1人になりたくないし、初めから私の中にあの子は入っていない。』
ナーちゃんはバツが悪そうに私に言ってきた。
『アタシさ、危うくアヤの代わりにさせられそうになっちゃっちゃた。』
私は呆れた目でナーちゃんを見るとナーちゃんは慌てて続けた。
『最後まではやってないから!』
『ねっ。女と手を切るとか言って、そういう事しようとしてるでしょ。しかも、ナーちゃんに。』
苛苛しながら言うと、ナーちゃんは夏樹を庇うように言った。
『夏樹はアタシなんて見てない。アヤが付き合えば違ってくるよ。』
私の中の何かの糸が切れた。
私はナーちゃんに向かって怒りをぶつけた。
『じゃあ、ナーちゃんはどうなのよ。文と付き合っていながら、何をした?
私は言ったよね。文を悲しませるなって。それは、文だけじゃなくて、ナーちゃん自身もフラフラしないで文の傍に大人しく居ろよ。って言う意味でもあったんだよ!』
ナーちゃんは半べそになって言い返した。
『だって、文の気持ち分かんないんだもん。何考えてんのか、アタシの事好きなのか!』
私の怒りは頂点に達した。
抑えていたモノが一気に出てしまった。
『アンタね!文はいい加減な奴じゃない!そんな事も分かんないの?
確かにあまり言葉にしないけど、文を見てれば分かるでしょ!
好きじゃなかったら夜中じゅう当てもなくアンタの行方を捜さないわよ!
馬鹿!!私にまで頼んで。』
ナーちゃんの目から涙が落ちた。
小さな声で私に言った。
『なんでアタシよりアンタの方が文を知ってんのよ。アタシには分かんないわよ。だから淋しかった。』
私はもう止まらなかった。
『アンタの周りの男達はアンタに何をした?
文はアンタにちゃんと仕事して、向き合おうとしてたのに、勝手にフラフラして、その場限りの優しい言葉について行って、文の気持ちを踏みにじったんだからね。挙句に文に全部押し付けたんだ。』
ナーちゃんはただ黙ってヒザを抱えて泣いてた。
私も黙って座っていた。
窓が明るくなってきた。
私達はただ黙って座っていた。