Je te aime ~愛しき人よ永遠に~
『どした?』

文は《久しぶり》とも《懐かしい》とも言わず、言った言葉が『どした?』
だった。


数十年ぶりの電話なのにまるで数日ぶりの様な口調だった。


文の声を聴いて私は変わらない声に泣き出してしまった。
『どした?』
文は再び同じ言葉を繰り返した。


私はゆっくり話し始めた。
『声。聞きたくて。元気だった?』


文は変わらない優しさで答えた。
『うん。元気だよアヤは?』


私達は離れていた時間を繋ぎ合わすように話し始めた。


パズルが綺麗にハマってゆくようだぅた。
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