君がくれた約束
電話を切り溜め息をつくと、私は又悲しくなって泣いた…。
その時だった。
私しか居ないはずの部屋の中で、若い男の声がしたんだ。
「あのさ、感傷に浸っている所悪いんだけど、お腹空いたんだけど」
私の頭の中は、軽くパニックを起こす…。
「誰…?」
「やっぱり覚えてないんだ?これ…」
そう言って若い男は、
゛僕を拾って下さい゛
と書かれた段ボールを見せた。
「それが何…?」
「だからさ、これだよ」
男は段ボールを被って、
サンドイッチマンの格好をしたんだ。