君がくれた約束
何よ。
こっちこそお断りなんだから!
私は部屋に行き急いで化粧をして、服を着替えると、
リビングには出掛ける準備をしたシュウが待っていた。
「何処か行くの?」
「うん。買い物」
「あっそ」
「倫子さんと」
「……」
私とシュウは電車に乗って、東急ハンズに向かった。
今迄気付かなかったけど、シュウの事を見ている女の子は多い。
シュウはそれに気付いているのかいないのか、気にせずに歩く。
知らない人が見ると、
私とシュウは恋人なんだろうな…。
全然そんなんじゃないけど…。