君がくれた約束
シュウを意識し始めた時、私は必死にその気持ちを抑えようとしていた。
だって、18歳のシュウと25歳になった私とじゃ、歩く道が違いすぎる。
結婚を意識する年頃の私と、今から社会に出て色んな事を経験して行くシュウとじゃ、
絶対に釣り合わない…。
そんな時、私は会社の早川さんに食堂で声を掛けられた。
「いつも美味しそうだね」
「……?」
「神田さんのお弁当」
「ありがとうございます」
早川さんは30歳で、私達女子社員の中で1番人気のある、独身社員。
そんな早川さんから声を掛けられるなんて、以前の私ならきっと舞い上がってた…。