君がくれた約束
「ただいま」
少しだけ上機嫌な私は、いつもはしないけど、私と早川さんのお弁当箱を開けて、水に浸ける。
少しすると、シュウが頭にタオルを被って、シャンプーのいい匂いをさせながら、浴室から出て来た。
「あれ?もう帰ってたんだ?」
「うん。今日も定時だったから」
「例の人に『お礼に食事でも』とか言われなかったの?」
何でコイツってば、何でもお見通しなの?
「誘われたよ」
「行ってくれば良かったのに。倫子さんもいい年なんだしさ、そろそろちゃんとした人見付けた方がいいと思うよ?」