君がくれた約束
そして翌日、仕事が終わったその足で早川さんと叙々苑に向かった。
「スーツ、焼肉の匂い大丈夫ですか?」
「あぁ。残業が終わった後、たまに後輩達と焼肉に行く事もあるし、クリーニングに出せばいいだけだから」
早川さんはニッコリと微笑む。
店に入ると私は、すぐにシュウの姿を探した。
居た……。
少し茶色のクシャクシャにセットされた髪…。
後ろ姿だけで分かるよ。
そして、シュウの向かいの席には、私と同じ年頃の、ロングヘアーの綺麗な女が座っていた。
ズキンって、胸が痛い……。