君がくれた約束
「こっちこそ、お断りなんだから!大体さ、学校とか行かなくていいの?」
「俺、今年卒業したから」
「じゃあ、さっさと働いて早くここを出て行きなさいよね!!」
「……」
シュウ?
いつもなら言い返して来る癖に、何で黙るのよ?
そんな寂しそうな顔されたら、私が凄く悪い事言ったみたいじゃない。
せめてここにいる理由を教えてくれたら…。
「もしかして…ご両親亡くなったとか?」
沈黙の後、シュウが言った。
「勝手に俺の親殺さないでよ」
「だってそれしか思い浮かばないし。何か事情があるなら、私も納得出来るでしょ?」