君がくれた約束
「実はさ俺…。子供の頃、親に捨てられて、親戚の叔父さんに預けられたんだ…。虐待されて、耐えられなくなって飛び出したんだよ…。ほら、これ見て?」
シュウの左腕に根性焼きの跡が3つ、くっきりと残っていた。
いつも生意気な奴だけど、シュウはシュウで大変だったんだね…。
私、シュウに悪い事言っちゃった……。
私がシュウを育てよう…。
「私、シュウが自立出来るまで、ちゃんと面倒見るから!お金の事も気にしないでいいからね!!」
私はシュウの手をがっしりと握って、力強く言った。