君がくれた約束
せっかくシュウが誘ってくれたのに…。
ううん、今日は早川さんのご両親に会う大事な日なんだから。
シュウに化粧をして貰うと、私は先日買っておいた清楚なワンピースに着替えた。
「変じゃないかな?」
「いいんじゃない?」
「じゃあ行って来るね!シュウもちゃんとミナちゃんに連絡すんのよ?」
「うん」
私はそう言って家を出た。
うまく笑えたよね?
電車に乗って、早川さんの家へと向かう。
早川さんの両親に会えば、もう後戻りは出来ない……。
そう思った時だった。
「あの…シュウくんのお姉さんですよね?」