君がくれた約束

そんな時、紗香が寿退社をした。


三上さんから花束を渡され、紗香は凄く幸せそうな顔をしている。


挨拶が終わると、紗香は私の方に来て言った。



「次は倫子の番ね」


「…うん」


「……。何かあったら、いつでも遊びにおいでよ?」


「ありがとう、紗香…」



私は紗香に抱きついて思い切り泣いた。


私、不安だったんだ。


シュウが居なくなって、紗香迄居なくなったら…。



「倫子、いい加減離れなさい」


「今日くらいいいじゃない…」


「本当にしょうがないわね」



だって、
1人は寂しい……


< 219 / 436 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop