君がくれた約束

「倫子、帰ろう」



悲しみに浸っている私を、早川さんが迎えに来た。



「ほら、迎えに来たよ?」


「…うん」



私はそれでも離れたくなくて、そんな私を紗香は突き放して言った。



「ちゃんと連絡するから」


「うん、絶対だよ?」



私はトボトボと早川さんの方に行った。



「仲良かったんだね」


「うん、色々あったけど…」



早川さんは私と紗香が喧嘩してた事を知らない。



「そっかぁ…」



そして何で私がカンナ達と離れたかも、早川さんは知らない。



早川さんは優しいけど…


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