君がくれた約束
たった一つの幸せ
あの紙を書いた人が誰なのかは分からない…。
私は何も考えないようにして、三上さんに与えられた仕事を必死にやった。
こんな時、紗香がいてくれたら…。
午前中に一度ある休憩の時、この状態の理由が分かった…。
「早川さん、会社辞めるらしいよ」
「嘘ー?!アイツが辞めればいいのに」
「本当だよ。ブスが調子に乗ると、手におえないよね」
「本当本当」
私は歯をくいしばって、
涙を堪えて、
聞こえない振りをした。
言われても仕方ない。
私が悪いんだから…。
早川さんを傷付けたんだもん。
これくらい、何でもないよ……