君がくれた約束
噂は噂を呼び、
昼休憩、食堂に向かうと物珍しそうに、他の部所の人達が私を見る。
私は視線に耐えられなくて、売店でパンを買い屋上へと向かった。
屋上は誰も居なくて、
凄く落ち着く…。
口いっぱいにパンを頬張ると、屋上の扉が開く音がした。
「ここに居たのか」
私は急いで頬張っていたパンを飲み込んだ。
「早…川さん…」
早川さんとは、あの別れの電話以来で、気まずさと罪悪感が私を襲う。
「なんか、ごめんな。俺が会社を辞める事で凄い噂になって…」
私は必死に首を横に振った。