君がくれた約束

「又、いつでも連絡下さい!」



思わず言ってしまった一言に、早川さんは悲しそうな顔をして言った。



「別れた男に気を持たせるような事を言うなよ……」


「……」


「頑張れよ?…色々」


「早川さんも…幸せになって下さい」


「うん。それでいい」



早川さんはそう言って私の頭をクシャクシャに撫でると、屋上を後にした。



早川さん、ありがとう……



私はもう逃げない。
会社からも、
シュウからも……。


きっとこれから辛い事がいっぱいあると思うけど、
私、逃げないよ


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