君がくれた約束
ご飯を食べ終わると、
私の顔にシュウは以前と同じように化粧を始めた。
シュウの顔が近過ぎて普通に息が出来ないよ…。
「シュウ、やっぱりいい!ほら、シュウに教えて貰ったでしょ?私、大分上手くなったんだよ。だから見てて?」
「うん」
何で、意識せずにはいられないんだろう…。
私はこの緊張をシュウに悟られないように、必死だった。
「じゃあ、行くね!多分残業になると思うから、先に寝ててもいいから」
「うん。仕事忙しいんだ?」
「ん…。山のようにあるの!それにシュウの入院費もいるでしょ?だからちょうどいいかなって」