君がくれた約束
約束
「…ん」
目を覚ますと、シュウの姿はなくて朝ご飯の匂いがした。
「おはよ」
「おはよ。あのさ、お弁当箱が無いんだけど」
お弁当箱…。
胸がズキンとする。
「どっかに置き忘れちゃった。日曜に買いに行くよ。シュウ、付き合ってくれる?」
「うん」
「だから、来週までお弁当はいらない…かな」
「うん、分かった」
シュウ、疑ってないよね?
社会人にまでなってあんな事…あるなんて思わないか。
いつも通り用意をしても、足が重くて進まない…。
「遅刻しちゃうよ?」
「…うん」