君がくれた約束
会社に着くと、私は又小さくなった。
目を瞑って思い出す。
『頑張って』
シュウの言葉と笑顔。
私は胸を張って一歩ずつ歩く。
私はもう負けない!
事務所に着き、席に座るとカンナが大きな声で言った。
「又来たんだぁ?」
その時、三上さんが丁度いいタイミングで入って来た。
「大下!そういう…」
三上さんが言い掛けた時、私は言った。
「三上さん、私もう大丈夫です。…カンナ、言いたい事があるなら好きに言っていいよ。私、カンナに悪い事してないし、もう何を言われても気にしないから」