君がくれた約束
ブラウン管の中のシュウ

シュウが居なくなって、1週間が経った。


シュウが呼ぶ


『倫子さん』


の声が好き。


少し茶色い髪も綺麗な顔も…。



でも、ここにはもう居ない。



シュウの部屋に入り、ベッドに腰を掛けると、私は思い切り叫んだ。



「シュウのバカー!!」



だって、電話が一度も掛かって来ないし、
こっちから電話しても繋がらないし、
何やってるのよ?!



あのシュウがしてくれた約束も不安になるじゃん…。




シュウも今迄の男達みたいに居なくなるのかな…。




休みは嫌い。
余計な事ばかり考えるもん。

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