君がくれた約束
「三上さんは趣味とかあるんですか?」
「趣味?色々あるよ」
「じゃあ、1人でやってもつまんない趣味をやる時は誘って下さい」
「…?」
「趣味、見付けられそうだし、又悩みとか聞いて欲しいから…」
「いいよ」
三上さんはそう言って笑った。
「神田さんの彼は、神田さんのそういう前向きで一生懸命な所が好きなんだろうな」
「三上さんこそ、会社でもこんな風だったらモテそうなのに」
「モテなくていいよ。分かってくれる人が1人いれば」
そう言って優しく笑う三上さんに少しだけドキンとした。