君がくれた約束
私は不安をかき消しながら、1週間を過ごす。
会いたいけど会うのが怖くて、いつもと違う1週間を過ごした。
―着信 シュウ
「もしもし」
「倫子さん?今から行くね」
「どれくらいで着く?」
「10分くらい」
「分かった」
電話を切ると落ち着かない。
せっかく料理が上手くなったから、シュウに食べさせてあげようと思ったのに、
10分じゃ何も出来ないや。
部屋の鍵を開けると、結局何も出来ないまま、シュウを待つ。
―ガチャ
ドアが開く音と一緒に、
いつも通り女装をしたシュウが入って来た。