君がくれた約束

シュウのその言葉に涙が出て、私はその勢いに任せて言った。



「だって…いつまで待てばいいの?」



シュウは少し黙ると、
ゆっくりと口を開いた。



「今、約束をしてから丁度半年くらいだから…2年後の11月22日にしようか」


「2年後の11月22日?」


「うん」


「何で11月22日?」


「覚えやすいから」



そう言ってシュウは笑って、私もつられて笑う。


シュウが日にちを決めてくれた事で、随分気持ちが楽になった気がした。



「でも、それって、もし明日ニュースが出たら、2年後の11月22日まで一切連絡がなくて、会えないって事?」


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