君がくれた約束

―日曜日


シュウと両親が会ったあの日以来に両親が来た。


―ピンポン



「はい」



玄関を開けると、不機嫌そうな父親と困り顔の母親が立っていた。



「お父さん、なかなか連絡出来なくてごめんね」


「そんな事はいい。今日はあのオカマは来ないんだろうな?」


「来ないけどオカマじゃなから…」



私と母親は苦笑いし、
父親はリビングのソファーに座ると、風呂敷に包まれた何かを開け始めた。



「何…?」



父親は黙ったまま風呂敷を開け、一枚の写真を出すと私に見せて言った。



「見合いの相手だ」


< 357 / 436 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop