君がくれた約束
―日曜日
シュウと両親が会ったあの日以来に両親が来た。
―ピンポン
「はい」
玄関を開けると、不機嫌そうな父親と困り顔の母親が立っていた。
「お父さん、なかなか連絡出来なくてごめんね」
「そんな事はいい。今日はあのオカマは来ないんだろうな?」
「来ないけどオカマじゃなから…」
私と母親は苦笑いし、
父親はリビングのソファーに座ると、風呂敷に包まれた何かを開け始めた。
「何…?」
父親は黙ったまま風呂敷を開け、一枚の写真を出すと私に見せて言った。
「見合いの相手だ」