君がくれた約束

お見合い写真を開くと、
30歳くらいで、凛々しいけど優しそうな人が写っていた。



「へぇー、素敵な人だね」


「お前には勿体ないくらいの人だ」


「ごめんね、お父さん…。でもありがとう」



そう言うと父親は照れ臭そうに笑い、私と母親は顔を見合せて笑った。



「ねぇ、そろそろ御飯にする?私、料理習ってるの」


「あら倫子偉いじゃない」


「でしょ?何食べる?」


「じゃあ、倫子の1番得意なのでいいわ。ね?貴方」


「あぁ」



両親に手料理を披露し、改めて思う。


シュウと付き合ってて良かったって。


だって、ちゃんとプラスの恋愛が出来てるよね?


< 361 / 436 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop