君がくれた約束

両親を見送ると、
両親が来る前よりもっと寂しくなった。


携帯を握り締め、
シュウに電話する。


―プルルルル プルルルル


シュウへの電話は、
留守番電話にさえ繋がらなくて、私の声だけでも届けたいのに届かない。



ねぇ、シュウ
私、シュウの事待ってていいんだよね?


忙しいだけだよね?


早く連絡して……。






シュウとの距離が


離れる程


私の頭の中は


シュウに占領されていく



私はまだ気付いてなかった


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