君がくれた約束
何だ、たった2日しか経ってないんだ。
どうせ目が覚めるなら、
11月22日が終わってから覚めたかった……。
そしたら余計な事なんて考えなくていいのに
私は空を眺めた。
母親や父親、紗香や三上さんが話し掛けて来ても、
聞こえない振りをして、
ただ空を眺めた。
「じゃあ私、そろそろ帰ります」
「紗香さん、本当にありがとね」
「いえ…。倫子、又来るからね?」
「気を付けて下さいね」
「あっ、僕も帰ります」
「本当にお忙しい中、娘がすみません…」
「いえ、又明日来ます」