君がくれた約束

「うちに帰るのよ」


「私の家?」


「…あそこはもう引き払ったから」


「何でそんな事するの?!」



私は自分でもビックリするくらい、大声を上げて、
周りの人の注目を一斉に浴びた。



「倫子…。もうシュウくんの事は忘れなさい。…お願いだから」



そう言って母親は私の手を握り締めて、涙を流した。


私はもう流せなくなった涙……


シュウとの最後の接点を無くしてしまった


もうあそこで待つ事も出来ない



外に出ると、玄関の所に三上さんが車を停めて待っていた。



「じゃあ、三上さんお願いします」


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