君がくれた約束

不動産に戻って契約を済ませると、引っ越しの準備を始めた。



「もう、準備するの?」


「こういう事は早めにやっとく方がいいの!」


「意外としっかりしてるんだ…」



小声でシュウが言った。



「シュウ、聞こえてるよ?私が会社に行ってる時も、サボんないでちゃんとやるんだよ?」


「はいはい…」



私の頭の中で、部屋のインテリアを想像する。


可愛い部屋に、お洒落なリビング…。
お風呂の窓際には観葉植物を置いて、キッチンのテーブルには花を飾ろう。


ついでに一緒に住むのがシュウじゃなくて、彼氏だったら最高なのになぁ…。



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