君がくれた約束

又、布団の中に潜り込む私の布団を剥いで紗香が言った。



「もー、いいから!あんたが失恋する度1週間とか休むから、三上さんが『又なの?』って怒ってるのよ」


「……」



三上さんかぁ…。
三上さんは恋愛には興味無し。仕事人間の男の上司だ。


怖いし……。



「私が奢るからさ、早く目を冷やしなさい」


「奢りなの…?」


「う、うん!」


「じゃあ行くっ!」


「…酒癖悪いんだから、程々にしなさいよ?」


「はぁ~い!」



私は紗香に言われた通りに目を冷やして、腫れが引くと新宿へと繰り出した。


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