君がくれた約束
「プライベートだからかな?この前会った時より全然いいよ。いつもそうしていればいいのに。うん、凄く綺麗だ」
「ありがとうございます…」
私は自分でも顔が赤くなっていくのが分かった。
だって…男の人に゛綺麗゛なんて言われたの、
生まれて初めてだもん…。
「じゃあ、個室居酒屋にでも行こうか?君の事、もっと知りたいんだ」
「はい…」
青木さんが手をそっと差し出して、私はその手に触れると、
手を繋いでお店へと向かった。
あの日恥ずかしかったけど…。
スカートが電車のドアに挟まって良かった。