君がくれた約束

「神田です。熱が…弟の熱が酷いんで、今日お休みします」


「何を言ってるんだ?この忙しい時期に…。大体君は…」


「仕事なら残業してでも、家に持って帰ってでもやりますから、弟の熱が下がる迄待って下さい!!」



そう言って私は一方的に電話を切った。


人の命と仕事と、どっちが大事なのよ?!
だから30過ぎても結婚出来ないのよ!


そんな事より、シュウの看病しなきゃ…。


とりあえず、ソファーで寝るのは良くないよね…?



「シュウ…動ける…?私のベッドに移りなよ」



シュウは苦しそうな顔をして、首を横に振った。

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