君がくれた約束
「自慢にならないって!」
「そっか」
私はアルコールを入れれば入れる程楽しくなって来て、健太の事なんてすっかり忘れて、上機嫌になっていた。
何時間飲み続けたんだろう?
「倫子…」
「…ん?」
遠くから紗香の声が聞こえる。
「倫子、帰るよ?」
「はぁ~い」
私はフラフラになって、紗香の腕に掴まりながら歩く。
「ほら、タクシー捕まえたから、ちゃんと帰るのよ?」
紗香がタクシーの運転手に行き先を告げて、私はタクシーに押し込まれた。